ストーカーな一つ目達

「無翼の天使」 ♯夜ノ闇ト心ノ闇

1 いつもは、このくらいの時間になると民家や神殿などの明かりが点き、暗いと思うようなことはなかった。商店街の明かり、噴水広場のイルミネーション・・・どれも美しく、遠くから見れば輝く宝石のように見えた。 しかし今は違っていた。どこも明かりなんて…

「無翼の天使」 ♯再会ト最悪

1 行方不明だったポルックスからテレパシーを傍受した。かなり雑音(ノイズ)があったので内容はほとんど聞き取れなかったようだが、どうやら近くにいるらしい。 「・・・・・・。」 ベテルはその場で回転しながらポルックスにテレパシーを送ってみる。方向と…

「無翼の天使」 ♯真実、余裕、ソシテ覚醒

1 ソルの言っていることの意味がまったく理解できなかった。いや、理解しようとしても頭が理解することを拒否していた。 「下界に・・・・・・逃げた・・・?」 少しずつ、アークは口を開きソルに意味を訊いてみる。自分が最も信頼している師が逃げた?冗談に…

「無翼の天使」 ♯影忍ブ

1 ・・・星ノ・・・戦士・・・・・・星ノ戦士・・・倒サネバナラナイ・・・・・・憎イ・・・恨メシイ・・・ダガ、『主』ハ捕ラエロト言ッタ・・・捕ラエル・・・・・・捕ラエル・・・・・・奴ラヲ捕ラエタラ『主』ハドウスル? アア、ソウダ・・・『消ス』ト…

「無翼の天使」 ♯迫リシ災厄

1 六体・・・決して少ない数ではない。しかも相手の手の内がわからない。どういう攻撃がくるか、それをどう対処するか・・・ 「(どきどきするぜ、未知の敵・・・どれくらい強いんだ?)」 アルタイルは強い敵と戦うととても燃える。それが自分より強ければ強い…

「無翼の天使」 ♯非道ト希望

1 二人とはぐれてしまった。 変な一つ目に襲われて必死に走っていたら、いつの間にか二人とはぐれてしまった。 頭の左側に角が生えているカストルは倒壊した建物の瓦礫の上に座っていた。どうやら撒くことはできたようだ。とは言っても油断はできない。建物…