「無翼の天使」 ♯迫リシ災厄

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六体・・・決して少ない数ではない。しかも相手の手の内がわからない。どういう攻撃がくるか、それをどう対処するか・・・
「(どきどきするぜ、未知の敵・・・どれくらい強いんだ?)」
アルタイルは強い敵と戦うととても燃える。それが自分より強ければ強いほど、だ。
バチッ!とダークマターが黒い電気を纏う。恐らくあれに当たれば火傷では済まされないだろう。

アルタイルはガッカリした。

何故なら・・・
パリパリとアルタイルも体に電気を纏った。そう、アルタイルは『炎、木、風、地、雷、水の属性の魔法』を使うことができ、その属性の攻撃ならほとんど無効化することができる。つまりは、『電気だって無効化することができる』のだ。
ニヤリ、とアルタイルは笑顔になる。情け、余裕、そんな感情が混ざっているような笑顔だ。ダークマターは少し警戒したが、アルタイルの能力なんて知りもしないのであまり気にしない。
ダークマター達は迷わずアルタイルに突進した。
「むぅ、突進を加えてくるか・・・」
アルタイルの能力はあくまで『六属性攻撃の無効化』だ。打撃や斬撃などのただの攻撃は無効化することができない。当然突進をくらえばダメージを受ける。避けるか、受け流すか、素直にくらうか、答えは当然・・・
「(避ける・・・!!)」
ビュンッと音がなり、アルタイルはすれすれで二体の突進を避ける。三体が近づき、アルタイルは一体を掴み、近づいてくる二体に向かって投げつける。ダークマターはと咄嗟のできごとに対応することができず、そのままぶつかった。ドゥッと音が鳴り、三体のダークマターは地に落ちる。
「(残り三体・・・!)」
アルタイルの上にある天使の輪が黄色から赤に変色した。ゴォウッとアルタイルの体が燃え上がる。
「火炎魔法"炎魔"!!」
高さおよそ10mの火柱が上がり、アルタイルはその火柱を剣のように持つ。横に構え、そのままダークマターを薙ぎ払った。
バキバキィッと空気が燃える音がする。ダークマターは何もできずに燃え尽きた。

・・・かに思えた。

「何っ!?」
ダークマターには焦げ跡どころか『汚れさえついていなかった』。


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プレアデス星団の一員の『アンタレス』はベガ達と共に市民のパニックを止めようと頑張っていた。アンタレスの額には第三の目があるのだが潰されていて開くことはできない。
あれから一時間は経とうとしているのにも関わらず、市民のパニックは治まる気配は無い。
「いい加減にしてほしいな、市民にも一応星の戦士の血は流れてるんだろ?」
アンタレスはイライラしていた。
「でも『ただ流れているだけ』よ。みんながみんな戦えるわけじゃない、私たちだって子供の頃は誰かと戦う勇気なんて無かったでしょ?」
ベガは注意するようにアンタレスに言う。確かに、プロレスラーの子供だからって赤ん坊の頃はただの赤ん坊だし、成長してもプロレスに興味が無ければただの子供になる。
星の戦士というのは希望する者のみがなれる職業なのだ。特に希望しなければ市民として生きていける。最近は星の戦士の数より市民の数の方が多い傾向にある。それが原因でこれほどのパニックになったのだろう。


そこからおよそ200m離れたところに、三十ほどの黒い雲が近づいていることに気付いている者は未だに誰一人としていない。


・・・続く!!
よくわかんない?うん俺もww
高校の課題が多い、わけではないけど一個一個の内容が濃いorz
『絵日記』というものが課題にあって、
『一週間に何枚でも、何でもいいから絵を描いて提出する』
という夢のような課題があるのだww
しかも毎週ぜよww
さっそくリンちゃん描いたった♪((黙