戦士の名言

「希望の翼」 ♯大事ナコト

「まぁ別に君たちのことを言っているわけじゃないよ。君たちの事情なんて知らないもの・・・」 デネブの話はまだ続きそうだ、そろそろみんなも座る体制がきつくなってくるころ。 「いじめっていうのは、『絆』も、『命』も、『心』も台無しにしてしまうもの…

「希望の翼」 ♯兄ノ講義

運動場に入ると、もうすでに生徒が整列していた。 アルタイルとベガは別々に入ることにした。一緒に遅れたとなれば変な誤解を招く可能性があるからだ。 まだ始まっていないらしく、生徒はざわめいている。 アルタイルは周りに気づかれないよう迅速に列に入っ…

「希望の翼」 ♯他人

1 どうしてこんなことになってしまったんだろう?別に誰かを責めているわけでもないし、責めるとしたら多分自分だろう。 ベガは帰路につきながらハァ、とため息をつく。いつも一人で本を読んでいるアルタイル・・・彼に話しかけたのがそもそもの要因だったの…

「希望の翼」 ♯飛バズニ歩ム

気づいたら野原に立っていた。夢でも幻覚でもない、確かに野原だ。天界にこんな広い野原はない。だとしたら・・・・・・ 「・・・・・・ここが、下界」 空気は澄んでいて、気持ちまで楽になってくる。何故自分はここにいるのだろうか?どうやって来たのだろか…

「希望の翼」 ♯強クナル・・・

1 「・・・・・・。」 「・・・・・・。」 沈黙。思わぬ形での再会、2人はそのまま黙りこくる。ポルックスは、新鮮そうな魚を数匹持っていた。ベテル・ギウスはポルックスから視線を落とし、魚に目を向ける。見ていたら口の中によだれが溜まり、ジュルッと…