「希望の翼」 ♯大事ナコト

「まぁ別に君たちのことを言っているわけじゃないよ。君たちの事情なんて知らないもの・・・」
デネブの話はまだ続きそうだ、そろそろみんなも座る体制がきつくなってくるころ。
「いじめっていうのは、『絆』も、『命』も、『心』も台無しにしてしまうものなんだ。そもそも、すべての生き物に上下関係なんて無いはずなんだけどね。まぁ集団が行動するためには必要だよね。おっと、話が逸れてきたね。僕が何を言いたいのかというと・・・」
そこにいる全員がデネブに注目する。


「『努力』というものは、時には『才能』の力をも凌駕するものなんだ。僕は才能がある人より、努力する人が羨ましくて妬ましいね。」


ベガはデネブの言葉でハッとした。今までの話は、もしかしたらアルタイルとクラスの男子のことを言っていたのではないか?例え話なんかではない。例え話っぽい実話だ・・・。
ベガはそっとアルタイルの方を向いた。アルタイルはまっすぐ壇上のデネブを見ている。
「・・・以上で僕の話を終わります。長々とすみませんでした。」
ぺこりとお辞儀をし、デネブは壇上からゆっくりと降りてきて自席に着いた。
その後、訓練や実戦トレーニングなどをやり、合同授業はあっという間に幕を閉じた。


放課後・・・。
『やっほ♪』
アルタイルが正門をくぐると、デネブが立っていた。どうやらデネブの方はあの後、その場で解散したらしい。
『んで、長々と俺を待ってたわけかい?お前も暇人だな』
アルタイルはゲッ、と口を歪める。アルタイルは誰かと並んで帰るのが苦手だった。いつの間にか相手のペースに乗せられてるし、話題なんて全然頭に浮かばないのだ。
『そんな嫌そうな顔しないでよ。一緒に帰れるのなんて多分これが最初で最後だよ?それに・・・・・・』
『・・・それに、なんだよ?』
デネブはニコッと微笑み、アルタイルの後ろの方に顔を向ける。アルタイルは戸惑いながらデネブの視線を追いかけた。その先には・・・
『えっと・・・一緒に、帰っていいかな・・・?』
ベガだった。
アルタイルはベガの顔を見ると、硬直した。デネブが先程の言葉の続きをニコニコと口にした。
『女の子と帰るなんてこの幸せ者ぉ!』
『はぁっ!?』



辺りはすっかりオレンジ色に染まっていた。そこに丸い影が三つ。
『デネブ・・・さん、さっきの話はその・・・実話・・・ですよね?』
ベガが控えめに尋ねる。さっきの話というのは合同授業の最初にあったデネブの話のことだ。
『固いなァ、同い年なんだから呼び捨てでいいのに・・・』
デネブはニコニコと微笑みながら答える。
『さぁね、それは各々のご想像にお任せするよ。まぁ「僕は才能がある人より、努力する人が羨ましくて妬ましい」っていうのはホントだけどね』
『おい・・・それって』
アルタイルがピクリと反応する。
『うん、僕はアルタイルのことが羨ましくて妬ましいよ』
堂々と、はっきりと言った。本人の目の前で・・・。
『でも、「妬ましい」のと「嫌い」というのはまったく違うよ。僕はアルタイルのことが大好きさ!』
『んなことを堂々と言うな、気持ち悪ィ!』
アルタイルは顔を赤くしながら素早くデネブから離れる。ベガはそんな二人を見て心の中が温かくなった。
『(・・・アルタイルがあんなに喋ってる。やっぱり兄弟って凄いなぁ。・・・そういえばアルタイルのあのマントってなんだろう?)』
ベガの頭の中はいつの間にか視界にヒラヒラとちらつくアルタイルのマントについての疑問でいっぱいになってしまった。気になってどうしようもない。
『あれベガ、アルタイルのことボーッと見てどうしたの?』
その言葉によって急にベガの意識が現実に帰ってきた。よくわからないが顔が熱い。
『えっ、何!?もしかして、あたしの顔赤くなってる!?』
『真っ赤だぞ、俺の顔に何か付いてんのか?』
『いいいや、何でも、何でもないから!アルタイルのマントが気になってるわけじゃないから!!』
ベガはそう言うと走って行ってしまった。ベガの後姿を見ながら、デネブはこう思った。
『(何だァ、つまらないの・・・)』



・・・続く!!
まだまだ過去編の過去編は続くよww


明日から二日間答案返却だぁ・・・当日は自信あったけど、今は不安しかないorz



星のカービィWii」を欲しくても持ってない人、ここからネタバレ注意!!
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今日もラクガキッたぜぇ。

マホロアソウルだぜぇ。「星のカービィWii」のEXモードのラスボスだぜ、メッチャ強いw
俺はいつもファイターで挑んでます。


マホロアを知らない人のための解説
マホロアソウルとは、「星のカービィWii」の『ノーマルモード』をクリアした時に出る『EXモード』の最終ボスの第二形態。
本当は名前に『ソウル』が付かず、『マホロア』という名前で、ゲーム開始からゲームクリア直前までカービィ達の仲間だった。
マホロアは『ハルカンドラ』という星からポップスターに不時着し、その際失くしてしまった船(ローア)のパーツを集めるのをカービィ達に手伝ってもらった。

マホロア

船(ローア)のパーツが全て揃うと、マホロアはお礼にカービィ達を『ハルカンドラ』に連れて行ってくれる。しかし、『ハルカンドラ』に着いた途端、マホロアがポップスターに不時着した原因である『ランディア』と言う四つ首のドラゴンに攻撃されてしまう。
マホロアランディアの討伐を任されたカービィ達。何とかランディアを倒したカービィ達の前に現れたのはマホロア
「ブラボー、ブラボー。さすがは星のカービィ。よく、ジャマなドラゴン・・・ランディアをたおしてクレタネェ。」
ランディアはクラウンをかぶっていて、カービィ達に倒された際に頭から落ちてしまった。そのクラウンを、マホロアは手に取る。
「オォ・・・ついに手に入れタゾ・・・コレぞ無限のチカラを持つ・・・『マスタークラウン』!ソウさ!ねらいは初めカラこのクラウンだったンダヨ!」
そのマホロアの言葉に、一同は騒然とする。
「な〜んてカオしてるんダィ?じゃあ、ゼンブ教えてヤルヨ。ランディアとのたたかいニ負ケ、にげた先がポップスター・・・ソコでボクはかんがえタ・・・あのランディアをキミらにたおしてもらおう、とネッ!オマケに船マデ直してもらえテホ〜ント、カンシャするヨォ。」
全てはこの『マスタークラウン』を手に入れるための緻密な計画だったのだ。
「クックク・・・コレでボクはコノ星の・・・イヤ!全ウチュウの支配者とナルのダ!」
マホロアはポップスターへの道を開き、一人、ポップスターへと向かった。
「そう、まずハ手ハジメにキミらの星・・・ポップスターから支配してアゲルヨォ!」
それを阻止するため、カービィ達はマホロアを追いかけようとするが追いかける手段がない。すると、カービィ達がマホロアに騙されていたということを察したのか、四つに分裂したランディア達がカービィ達を背に乗せてくれた。
マホロアの姿は変わり、力に満ちていた。この時の状態は第一形態である。
第一形態を倒すと、マスタークラウンが不気味に輝き、形を禍々しく変形させた。そこにいたのは、マスタークラウンによってマホロアの憎悪と憤怒を媒体に全てを飲み込まれ、原型を留めていないマホロアがいたのだ。これが第二形態である。(ノーマルモードだとこのときも名前は『マホロア』のままだが、EXモードでは『マホロアソウル』となっている。)
マホロアはもはやマスタークラウンそのもの。倒すしか救う方法はない。



てな感じ。なんか切ない(T_T)
原型ないよね、マホロアソウル。