「無翼の天使」 ♯手助ケ不可能

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宇宙最強・・・
その称号は誰かが勝手につけたものだった、自称ではない。だが、彼にはそれぐらいの実力があった。とても強かった。誰もがその人柄と強さに惹かれていた。アルタイルも、その内の一人だ。
プレアデス星団団長実戦部隊「戦士(ウォリアー)」デネブ』・・・この揺らぐことがないであろう地位と名誉は、血の滲むような苦労と努力の結晶だろう。
団長と副団長・・・これだけ地位は近いというのに、ただ「副」が付くだけで、デネブとアルタイルの実力の差はとても大きかった。
そんな憧れのデネブが、そこに転がっている袋の中で気絶している。アルタイルには信じがたいことだった。
そしてたった今受信したベガからのテレパシーの内容・・・それだけ聞くと、アルタイルの頭の中でバラバラだったパズルのピースがパチリ、またパチリとはまっていった・・・そして、すべてのピースがはまったのだ。
そこで導き出された答えは・・・


「俺たち『プレアデス星団』を、狙ってるな・・・!?」


アルタイルは厳しい目つきで目の前にいる謎の人物『フェイト・プロフェット』を睨んだ。
アルタイルの目を見てフェイトはニヤリとする。
「ハハ凄いな、よくわかったね・・・」
フェイトは別に構わないといった感じで答えた。少し目が鋭くなった気がするが・・・
「・・・だが、それはただの"段階"に過ぎない。私の計画は君たちが思っている以上に壮大で、素晴らしいものなのだ」
「・・・さっき言ってた『世界を創り変える』ってやつか?」
アルタイルは先程のフェイトの言葉が頭に残っていた。
「ホントに凄いな、君の洞察力は・・・」
「・・・本当ってことか?」
「少し、喋りすぎたな・・・悪いけど君がこの計画を知ったところでどうしようもないよ」
フェイトは時間を気にしているようだった。フェイトは岩陰に隠れているカストルを見る。
「そろそろ、連れて行くとするか・・・」
フェイトがその言葉を発した瞬間に感じたおぞましいオーラにアルタイルとカストルは動けなくなった。
抵抗できない・・・それでも二人は必死に抵抗しようとした。アルタイルは魔法を発動しようとした。・・・が、集中ができない。魔力が一か所に集まらない。手が震えていた。目は動揺している、呼吸が不安定だ。デネブを倒した相手を自分が倒せるはずがない、とアルタイルの心は諦めてしまった。
「大丈夫だよ、『君たちは君たちを失うだけ』だから・・・」
フェイトが優しい声で言ってきた。言葉の内容は意味がわからないが、その意味不明というのがさらに恐怖を強めた。
目の前までフェイトが迫ってきた。そこからのアルタイルの記憶はない。・・・いつの間にかアルタイルは意識を失っていた。カストルがどうなってしまったかわからない。
ただ、一つ言えるとすれば・・・


アルタイルとカストルは、抵抗できないままフェイトに"捕獲"された。



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見た目18歳の少女は光っているガラス玉を静かに、しかし少々悔しそうに眺めていた。
「・・・何で、こうなるのよ」
ポツリと、少女は呟いた。ガラス玉の中ではピンク玉と黒い一つ目が争っていた。
その光景は今まさに天界で起こっている『星の戦士とダークマターの戦い』だった。
彼女の名前は『シエナ』といい、かつて無理と言いながらも七日間で世界を創った努力家の創造神だ。
何億年という時間の中、彼女はたまに、創った世界や星の戦士の様子を眺めていた。たまたま見たら、こうなっていたのだ。

傍にいた老人がシエナに語りかけてきた。
シエナ様、いかなる時も彼らに関わってははいけませんぞ?」
「・・・わかってるわよ」
創った世界への創造神の手助けは禁止されている。
「彼等なら大丈夫・・・何のために彼ら『星の戦士』を創ったと思ってるの?」
シエナの先程までの暗い顔は何故か無くなり、自身にあふれた表情になる。


「下界の愚か者を成敗してもらうために創ったのよ?」




・・・続く!!
二日ぶりですねw
シエナたんは下界や天界で何が起こっても何もできないんですねぇ・・・
だからこの戦いは彼らが自力で解決するしかないとw
デネブに続き、アルタイルとカストルも捕らえられ、プレアデス星団は主戦力を失い、一気にピンチ!?


課題(絵日記)で描いた絵でも載せますかw


すいませーん、鮪は無理でーす、やっちまいましたーorz
代わりにたこルカを描きましたー
すいません、鮪(?)が視界に入ってしょうがないですよねorz



ボカロばっか描いてたので息抜きにイナズマイレブンGOの絵を描きましたw
主人公がいないというwww