「無翼の天使」 ♯襲撃開始

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広場の中央にはベタな噴水が設置されている。その噴水は主に集合場所などに使われることが多いのだが、天界でも有名な観光スポットなのでスケッチや学校からの遠足などでメインの場所となっている。
そのほかにも下界と天界を結ぶ通路のようになっていたりと、星の戦士にとっても大切な施設なのだ。
頭の左側に角を生やしているカストルは暇があればここに来ていて、疲れたときにはここに来て溢れ出すマイナスイオンに癒されている。
ちなみにマイナスイオンによる体への癒し効果などの影響はあまりないと言われている。癒されてるというのはほぼ思い込みなのだ。
カストルと頭の右側に角を生やしているカストルの弟ポルックスと目が黒く、目つきが悪いアークはいつも一緒にいた。彼らは幼馴染で、プロの集まりである『プレアデス星団』に入ることを目標としていた。その願いは三人とも叶ったのだが、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるため研修生として日々勉強や訓練をしていた。
そしてつい先日、カストルのみが見事実戦部隊への昇格を果たしたのである。実戦部隊になって初めて下界にて星の戦士らしい人助けの仕事ができるようになるのだ。ごく稀に下界への研修に出ることが許可される人がいるが滅多にあることではない。
「正直、寂しくなるな。」
市場で買ったりんごをかじりながらアークは言った。
今は噴水の前にあるベンチに三人とも腰かけていた。
先ほども言ったが、実戦部隊になると下界で人助けの仕事を長期間にわたり行うことが義務付けられている。
つまり、しばらく天界には戻って来れなくなるのだ。特別なことが無い限り、天界に戻ってくることは許されない。
「うん、二年間は長いよね・・・」
ポルックスはジュースを飲みながら改めて仕事の大変さを知った。
「そうか?確か下界での一年間は天界での二年間らしいぞ?あまり長くは感じないな。」
「それは下界にいる兄さんだけだろ?俺たちは二年間待たなきゃいけないの。」
そうだったな、ワハハハ。・・・といった会話をしているうちに辺りがどんどん暗くなっていった。
「・・・!?何が起こったんだ?」
最初に異変に気付いたのはアークだった。
日食のような不気味な暗さに広場にいた人たちはどよめいた。
現在時刻は午後二時。夕方が来るにしても早すぎる時間帯だ。
突如黒い雲がものすごいスピードで移動してきた。黒い雲がカストル達の真上に来たとき、ある声が聞こえてきた。
「・・・目標を確認。プレアデス星団員、『カストル』『ポルックス』『アーク・トゥルス』を発見。」
それは殺気のこもった声だった。
言葉の中に自分たちの名前が入っていたことにカストル達は嫌な予感がした。
「・・・目標の捕獲を開始する」
その言葉を聞いた直後、アークは必死に叫んだ。
「逃げるぞ、全力でだっ!!」
三人はわけのわからないまま広場から逃げ出した。
アークの叫びを聞いた直後、広場は大パニックになった。
他の人を蹴っ飛ばしてでも逃げようとする者。友達や家族と離れてしまい、泣き出してしまう者。
何故星の戦士とあろう者がこんなにパニックになっているかというと、理由はただひとつ。
天界人以外の者が天界に入ってきて襲ってきたことなど、天界の歴史上起こったことなど無かったし、襲撃されるなど考えられないことだったからだ。
広場の上空にいる黒い雲から禍々しいくらい黒い雷が落ちてきた。それも連続でだ。
ドォッゴォォォォンッ!!と、雷は町を破壊するように建物に落雷し、建物を次々と破壊していった。


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最初に思ったのは吐きそうなくらい感じた殺気だった。
「っ!?何だこれは・・・!?」
べテルの買い物に付き合い、その帰りで突如フォーは吐き気を訴え、その場に倒れた。
「だ、大丈夫!?どこか具合悪いの!?」
「・・・いや、違う・・・」
純粋な子供には感じないのだろうか?それとも、『常人より気を感じやすい体質のため』か?
フォーは吐き気を我慢しながらも立ち上がり、いつの間にかべテルの手を引いて全力で走っていた。
突然手を引かれたべテルの手から買った品物が抜けていった。
「ちょっ、フォー、どうしたの!?」
「・・・逃げるぞ・・・」
「・・・えっ!?」
近づいてくる。間違いなくこちらに近づいている。
(とにかく、今はべテルを安全な場所に・・・)
そこまで思考が働いた瞬間、フォーは足を止めた。
どんなに走っても走っても、殺気が弱まることが無かった。
まるで、自分の周りに殺気がまとわりついているような・・・
そしてフォーは気づいた。
天界中に殺気が渦巻いているということに。
安全な場所など無いということに・・・
よく周りを見ると、町の所どころから煙が上がってた。焦げ臭さも感じる。
「天界が・・・襲われている・・・!?」
そこでようやくべテルが天界の異変に気づいた。
「一体何が!?」
「わからん・・・」
あのフォーが焦っている。ただことではないのは確かだ。
「とにかく、広場に出て町の様子を確認しなきゃ。」
べテルは子供とは思えないほど真剣な目をした。
「・・・そうだな。」
フォーが感じている吐き気はべテルの目を見ていたらいつの間にか無くなっていた。
2人はただひたすら広場に向けて走って行った。


・・・続く!!
今回の挿絵は無し。

こっからはただの愚痴ですw

感想をくれるのは嬉しいんです。
ちゃんと見てくれてるんだなって思えるし。
けど、感想の内容が
技術的なアドバイス>最後の俺の言葉について>そのコメントについて>小説の内容について
ってなってる気がするんですよね・・・

プロじゃないんだから。ただの素人なんだから。技術的な完成度なんてどうでもいいでしょ。
俺が書いてるんだから、俺のやり方で書いてるんだから、勝手にやらせてくれよ。
そういうの言うなってわけじゃないんだよ。悪いところなんてたくさんあるんだから、書いていいよ。
けど、悪いとこだけ挙げてどうすれば良くなるのかを挙げないのはやめてくれよ。
確かに自分のやり方で書いてるんだから他人のアドバイスはほとんど聞かないさ。
でもさ、悪いとこだけ挙げられると困るんだよ。
具体的にどこが悪いんだよ。そこ言わないと全部がダメなんだって思っちゃう人間なんだよ、俺は。
結局見てるのは物語じゃなくて俺の技術かよ。


すいませんでした・・・
コメントに物語についての感想の内容が少ないなって思ったんで・・・
ただの自分勝手なわがままです。
これからも自由にコメントしてください。
あっ、議論と宣伝はしないでね☆