「無翼の天使」 ♯見直シ

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どうやらまだ皆無事のようだ。
「よかった・・・」
ベガはプレアデス星団の面々を見てホッとした。そんなベガのところに気配を消したフォーが近づいてくる。
「ベテルはどうした・・・?」
「わぁ、ビックリした!!いつの間にいたのよ!?」
「・・・そう言われると俺が地味キャラみたいに思われるからやめてくれ・・・」
フォーは気配を戻して言う。ただの能力なので決して地味キャラというわけではないのだが・・・
「だって実際今地味だったじゃん!」
「地味じゃねぇって、わざと気配消してただけだっての!!」



そんなやり取りを二分程行った後、



「・・・で、どういう状況?」
ベガが切り出す。アルにも同じこと言われたような・・・と思いながらもフォーは説明する。
「戦況は今やっと五分五分ってとこだな、お前のおかげでちょっと動いた。あいつら、直接攻撃はあまり効かないから魔法での攻撃が適切だろう。」
「ふーん・・・」
ベガはフォーの説明で大体理解した。魔法ならベガの十八番だ。
「・・・他には?」
ベガは物足りなさそうに更に質問した。
「他・・・か、そうだな」
フォーは思い出したように答えた。



「あいつら、何か深い理由があってここに来たらしいんだが、どう思う?」




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アークは神殿の中に入った。
「・・・・・・。」
アークは先程から一言も言葉を発していない。一人の時、普通は一言も言葉を発しないものだが・・・
少し歩くと、大きな扉の前に来た。ここには星の勇者十二隊が閉じ込められている。
「・・・帰ってきましたか」
「・・・・・・!」
扉の奥から優しく、だが力強い声が語りかけてきた。
「どこを捜したって事実は変わりません、彼らは下界に逃げたんです。」
「・・・じゃあ、俺に下界の行き方を教えてくださいエルミス様!奴らは許せません・・・地の底まで追いかけてやります!!」
アークは北斗七星を追いかけることしか頭に無かった。アークの目つきが変わる。
「・・・気持ちはわかりますが教えることはできません。あなたに教えて、あなたがいなくなったら、残されたあなたのお友達はどういう気持ちになると思いますか?」
「しかし・・・」
「・・・少し頭を冷やしなさい、今どうにかすべき問題は下界ではなくここ『天界』にあります!!」
「・・・・・・!!」
アークはその言葉で目が覚めた。今まで自分はただ逃げた『北斗七星』を追いかけることしか考えていなかった。
周りのことなど気にしていなかった。誰かが苦しんでいるかもしれない、誰かが戦っているかもしれない。それを無視した。目にもしなかった。
「・・・生意気言って申し訳ありませんでした。」
アークは頭を下げて謝った。
「・・・うん、わかればよろしい」
「・・・ったく、そこらへんはまだ子供だな」
「マーズ!?いつの間に・・・」
「アース様、何やら話してますよ?」
「あまり真面目な話に興味は無いなァ・・・ゴファッ」
「アース様、アース様ァ!?ちょ、血反吐吐いてません!?」「大丈夫コレ今朝のオムライスのケチャップだから」「吐いてることに変わりありませんよ!?」
・・・と扉の奥から聞こえてくる声は次第に多くなっていった。
極限状態にいるにも関わらず、星の勇者十二隊は明るかった。
アークはそんな彼らの声を聞いてフッ、と微笑んだ。
「(まだここにはやるべきことがたくさんある・・・)」
同時にアークはそう思った。



・・・続く!!
シリアスから一転して少し明るくなりやしたw



本日の昼の放送にて
「右肩の蝶(リンVer.)」
が流れやした。
「ウゥゥゥオァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
・・・と狂いそうになっちまったぃ。その代り顔を覆って
「マジかッ!!!?」
と叫んでしまったぃwww
他にも
桜前線異常ナシ」
なども流れ、本日の放送はボカロ一色となりました^ ^