「Free dom」 ♯俺様鬼ごっこ5

今日はなんていうか・・・厄日だ。
スタールに宙に打ち上げられたし、
ドレイクの落とし穴に引っかかって体中汚れたし、
ルークにタッチ(十倍の威力で)された。
まぁ、三つ中二つは俺が悪いんだけど・・・。
もしかしたらこの後レインになんかされるんじゃないか・・・!?
と災難続きのネロは恐ろしい未来を予想していた。
その顔にはガーゼが貼られ、体の所どころに土がついていた。
「大丈夫・・・?」
ネロの妹、アンが心配そうな目で見ている。
2人はベンチに座っていて、その後ろにいるカレンは鬼ごっこの様子を眺めていた。
ちなみに現在の鬼はネロなのだが、「ネロを休憩させたい」というルークの案でレインがやっていた。
「まだジンジンするし・・・マジで十倍の威力でやりやがったよ・・・痛つつ」
「友達なのに容赦ありませんねルークは」
後ろにいるカレンがこっちを向いて喋ってきた。

「まぁな。でもそういうことができるほど仲が良いってことだと思う」
「そんなもんですか?」
「カレンちゃん達も俺らくらいになるとわかるようになるよ」
「あまりわかりたくないです・・・」
そうですか・・・とネロは苦笑した。
それにしてもここは空気が澄んでる。緑の豊かな匂いもするし、小川のせせらぎも聞こえてくる。
ここはやっぱりいいところだなぁ・・・
って思っていても痛みは忘れられない。
痛つつつ・・・



午後四時、そろそろ辺りが暗くなり始めた。
とはいっても春なので昼の時間が増えてくる。
「六時くらいまでかねぇ・・・?」
「なんならここにナイターつけてやろうか?」
スタールが真顔でバカなことを言った。まあ金持ちだし、そんなのつけるのなんて余裕だろうけど・・・
「あのさ、ここ、公共の施設だから。」
ナイターがあれば助かるけどそんなことのためにわざわざ国は許可出さないから。

ごっこ終結が近づいているが、そんなことでルーク達の手は緩まない。
むしろどんどん白熱化していった。
やられたらやり返し、裏切られたら裏切る。もはや鬼ごっこの原型をとどめていない気がする。
ごっこというか、サバイバルゲームだな、コレ。



六時、ルーク達はボロボロになっていた。
何の事件に巻き込まれたんだ!?ってくらいに。
「腹減った・・・。もう動けん。無理、絶対!!」
ドレイクがどっかのポスターみたいに言い切った。
ドレイクの家は確かここから結構離れていたっけ、今から帰ると七時になるだろう。
「夕飯の支度しなきゃいけないし、そろそろ終わりにするか?」
さっさと夕飯作んないとカレンがうるさいし・・・。
「そうだな・・・疲れた」
やっと解放される・・・
この地獄のような鬼ごっこから・・・
「んじゃルークん家いくか!」
そう言ったのはスタールだった。
そういやスタールとネロの荷物は俺の部屋に置きっぱだったっけ。
「ん、レインとドレイク、荷物は?」
「「コレ」」
そういいレインとドレイクが手に持った荷物は大きかった。旅行用のバッグだろうか?
ん・・・旅行用・・・?
「おい、まさか・・・!?」
ルークは震える声で訊いてみた。
こういう時の答えは一つしか返ってこない。
「「一晩泊めさせていただきまふ」」
ええぇぇぇぇぇぇ!?
「あ、俺も泊まろうと思ってた」
ネロもか!?
「俺も俺も」
スタールも!?
いや別に泊まるのは構わないんだけどさ・・・
「夕飯の材料、今から買い足しにいかなきゃ・・・」
めんどくせー!!
と思いながらもルークは買うべき材料を考えていた。
「アンちゃんも私の部屋に泊まりに来るんだけど・・・」
「1人分追加ねっ!!もうわかったよ!今日はすき焼きだァァァァ!!」
材料のことを考えつつ、それよりもお金のことを考え、微妙に涙を浮かべるルークであった。
(当分は節約生活かなこりゃ・・・)


終わり!!

え、今回鬼ごっこじゃないじゃんって?
いいじゃん、締めだよ締め。


えー、「keitax1996」がどや顔のネルが見たいって言ってたんで、書いてはみた!
・・・んですが、今回かなり下手なので覚悟くださいね?

ほら、ね?
目がでかいでしょ?
いろいろおかしすぎるでしょ?
責めないでね((


ちなみに俺はリンちゃんのどや顔が見てみたかったので、

ただの俺得ですw
てかどや顔なのかコレ!?