「Free dom」 ♯俺様鬼ごっこ3

ハメられた・・・
ハメられたハメられたハメられたハメられたハメられた。
地面に倒れこんだネロは言葉にならない感情を心の中で連呼した。
痛くは・・・ない。
当然だ。一応ギャグマンガのつもりなんだから。
五体満足なのを確認し、ゆっくりと立ち上がった。
「・・・よっし、問題ない」
今の鬼はネロ、足も大した違和感はない。
狙うは・・・


ドレイクは罠を仕掛けていた。
『大きな怪我をさせなければなにをしてもいい。』
・・・とルークから後で説明された。
「・・・うん、こんなもんか。」
ネロが自分を狙ってくるのはほぼ確定している。
あとはどう逃げるか、だ。
足の速さでは到底ネロに勝てない。
ならばネロのスピードを強制的に落とせばいい。
他のやつに協力を要請するのもアリだが、今は誰が敵で誰が味方かわからない。
たとえ味方が見つかったとしてもいつ裏切られるかわからない。
このゲームの間、信じられるのは、己のみ。


ルークとレインは行動を共にしていた。
「いいの?いつ俺が裏切るかわからないぞ?」
「裏切られても振り切ればいいだけの話だ。」
ごもっともです・・・。とレインは頷いた。レインはルークの身体能力を知っている。
50m走も5.5という、もはや世界狙えるんじゃね?
ってくらい速いし、
スタミナだってかなりある。
なんだかんだ言ってルークが一番すごくて恐れるべき相手だ。
裏切るなら半端な覚悟じゃ無理だ。
それに、ルークは陸上だけが優れているわけではない。
サッカー、野球、バスケ、テニス、柔道、ハンドボール、バレー、剣道・・・
ほとんどのスポーツの技術、知識ともに学年、いや下手したら全国で1番だ。
・・・中学生なのに。
「・・・(絶対敵には回したくないもんね・・・)。」
「ん、なんか言ったか?」
「・・・い、いや」
こっちが裏切らなくても相手が裏切るかもしれない。
やはりこのゲームでは本当の意味での味方はいないらしい。
今は裏切ることより裏切られた場合の対処法を考えたほうがいいか・・・?
「・・・ネロはドレイクを狙うようだな。」
「・・・そうでしょ、普通?」
ドレイクはネロを裏切った。ネロがドレイクを狙うのは当然のことだ。
ネロは、ドレイクが隠れているであろう方向へ走って行った。
・・・だが、油断はできない。
ネロが自分たちの死角に回ってくるかもしれないからだ。
スタールが狙われることはまず、ない。
『鬼返し』は禁止されているからだ。
スタールは喉が渇いたのか自販機でスポーツドリンクを買って飲んでた。
家がお金持ちにしては庶民的である。
・・・とりあえず、全員から極力目を離さないようにしなければ。


カレンとアンはルーク達のいる公園の近くを散歩していた。
カレンはルークの幼馴染で、アパートの部屋が隣同士なのでルークとはけっこう仲が良かった。
カレンの料理スキルは0に等しいので毎食ルークが作っている。
登下校も一緒。
だけど付き合ってはいない。あくまでルークとカレンは『仲が良い男女』なのだ。
アンは前髪に不自然なアホ毛が三本生えている。
ネロの妹で、兄とは異なり、アホ毛のおかげで目立っている。
年頃の兄妹にしては珍しく仲が良い。
そんな二人は変な鬼ごっこをしている5人組を見つけた。
「・・・あれ、ルーク?」
「お兄ちゃんと先輩たちもいるね」
遠目からはわかりにくいがあの天然パーマは間違いなくルークだ。
それだけではなく、おかしなことをするのは大体ルーク達だ。
ルーク達はいつも事件に巻き込まれたり
誰かに相談されたらいつの間にか大事になってたりしていた。
「今度は何やってるのかしら?」
「見てみよっか?」
カレン達は『俺様鬼ごっこ』を見学することにした。


・・・次回に続く!!
今回挿絵ないけど我慢してね((
今回は「とある魔術の禁書目録」の書き方を参考にして書いてみましたw
次回もお楽しみにw

今日は入学式がありました。
クラスに男子ちゃんといるかなぁ?
とか心配したけど
10人くらいいましたw
コミュニティー0かと思ったけど知ってる人が2人いましたw
これからは俺の「男子高校生の日常が始まりますね!
これから1年間頑張りまっす!!