『モモ』其の壱 「モモ、動き出す」

時は2012年・・・雪のその身を溶かそうと少しずつ日は暖かくなっていく2月の3日、朝。
あるところに『川本 モモ』という少女がごく一般の家庭で暮らしていた。
目覚ましが耳元で鳴ると、手が乱暴に目覚まし時計の頂点に鉄槌を下す。沈黙状態に陥った目覚まし時計は鉄槌のダメージの為、その場にK.Oする。
モモは朝布団からその身を起こし、未だに彼女を襲う睡魔と奮闘しながらも居間へ向かうと、両親は居間どころか家にいなかった。
「・・・そういえば朝早くから出掛けるとか言ってたっけ?」
両親がいないことがわかると、モモは台所へ向かい、食パン一枚をトースターに入れる。トースターが一瞬だけ耳に響く寝起きにとっては忌々しいあの音を鳴らす前に彼女は冷蔵庫から牛乳を取り出し、コップに注いだ。やがてトースターが目覚ましの第二波を鳴らすとモモは食パンを取り出し、最近値段が高騰したような気がするマーガリンを贅沢に塗る。
「いただきます・・・」
もぐもぐと食パンを口に運びながら牛乳を口に含み、今日一日のことを考える。
「(冷蔵庫見たけど昼ご飯の材料が無いなぁ・・・買い物に行かなきゃ)」
モモはごく一般的な中学二年生。特別成績が優秀というわけではなく、運動が得意というわけでもない。ただ周りの友達よりも活発で元気があるというごく一般的な中学生だ。今日は休日、一日中特にすることも無い日。



朝食を食べ終わると、モモは買い物に行く準備を始めた。念のためガムをポケットに忍び込ませ、やがてコンディションを整えるとモモは玄関を勢いよく出る。目指すは値上げにも負けないくらい安い『鬼ヶ鳥』というなんともややこしい名前のスーパー。ここからは少し離れているが、近くの高値の店に行くよりはマシだ。
住宅街を歩いていると、前で人が歩いていた。普通に気にせず通り抜けるのが普通なのだが、その人が知り合いだとモモは知ると走り出す。足音に気づいたのかその人はモモを振り向いた。
「ゲッ、モモ・・・!?」
その者、名を『犬井 隼』といい、モモの幼馴染であるが最近やけに喧しいモモを苦手としている。
隼はモモの存在を確認するとその名の如く住宅街を駆け抜ける・・・やっぱり朝早くに起きるとロクなことが無い。
「(ちょっと早めに起きたから気まぐれで散歩に行こうとしたのが間違いだった!ちくしょう誰だよ『早起きは三文の徳』とか唱えたの・・・寝ぼけてたんじゃねェのか!?)」
「ちょっと、待ちなさいよ。なんで逃げるのよ!?」
「じゃあ何で追っかけて来んだよ!?」
200mほどの追いかけっこを終えると両者は空気を体内に取り入れる。結構遠くまで来たかもしれない。
「朝っぱらから・・・運動さすな・・・」
「逃げるのが・・・悪いのよ・・・」
「さげんなよ、俺朝飯食ってねェんだぞ・・・あぁ腹減った、帰ろ」
「その前にちょっと手伝ってよ。『鬼ヶ鳥』に行くんだけど・・・」
「・・・・・・何かおごれよ」
どんなにモモのことが苦手とはいえ、頼まれたのなら断らないわけにはいかない・・・が、ただ働きはごめんだ。隼が報酬を要求すると、モモは思い出したかのようにポケットからある物を取り出した、念のため持ってきていたガムである。
「とりあえず前払い」
「安い給料だな・・・・・・」
そう言いながらも隼は差し出されたガムを受け取り、口に銜えた。これで下僕・・・いやお供の契約は成立である。モモはお供の隼を連れ、格安スーパー『鬼ヶ鳥』を目指す。その歩みは遅くとも、着実に道を進んでいる。



続く・・・
冒険物語を連想していた方々、ご期待を裏切ってしまい申し訳ありませんm(_ _)m
パロディというよりパクリと言った方が正しいかもw
この物語の目的は"ただの買い物"です。これのどこが桃太郎のアレンジ?と思った方がほとんどでしょうが、これはこれ、それはそれ。ということでご了承願います((殴
人物については皆様のご想像にお任せいたします・・・なので挿絵を入れる予定はありません、しかし最後には載せることにします。




今日は市民プールに行ってきました。日焼けで体中がヒリヒリします・・・・・・誰かヘルプ!!
今晩寝れるかな・・・
そういえば初音ミクフェアをファミマでやってましたね、何か欲しかったけど食料はいらん(え
そんでファミマ内でとある夫婦が言ってました。
「これが初音ミクか・・・」
「ゲームのキャラなのね」
ゲームじゃねぇぇぇぇ!!!いやVitaでゲーム出るけど、元はゲームじゃないから!!
と心の中でツッコみましたとさw 
どうでもいい話だねw


最近はニコニコニュースなどで時事を確認しています。最近のマスコミは竹島について大きく取り上げない限り、信用はできませんから・・・・・・。