「希望の翼」 ♯持チツ持タレツ

シリウスは殺人の罪を擦り付けられたも同然だ。正直に言って、事情を知らぬ警察などは問答無用でシリウスを捕らえるだろう。アルタイル達の証言もあてにはならない。どんなに言い訳したところで、手を下したのはシリウスだ。「操られていた」などと言ったところで華麗に無視されるに決まっている。つまり、"完全な証拠を見つける"か"逃げる"かの二択しか今は選択肢が無い。
「逃げるよ・・・俺は」
シリウスは迷うことなく答えを提示した。
「この事件をダークマターがやったなんて証拠はない・・・俺がやったということが事実だ、悪いが俺はこの星を出る。多分帰ってくることは無いよ」
「・・・・・・僕も付いて行く」
マルクは立ち上がり、シリウスを見る。
シリウスばかりに苦労してもらうわけにはいかないよ・・・それに、僕が居なきゃシリウスは何もできないもん」
「はぁ!?俺はもう立派に一人で生きていけるっつうの、大きなお世話だ」
「またまたぁ、そんなに冷たくして・・・ホントは付いて来てほしいんでしょ?」
「メンドくせェ!どんなツンデレだ俺は!?」
兄弟でワイワイ騒いでいる双子を見ながら、ふとアルタイルはポツリと呟く。
「俺、左目どうにかしてぇ」
「・・・?」
反応したのはベガだ、まさか・・・
「あの一つ目言ってたじゃん?『私の研究で完全に復活させることができる』とか何とか・・・」
「アイツの口車に乗る気か!?あんなのハッタリに決まっているよ!」
「わかってるよ・・・俺だってそんな馬鹿じゃない。けど、アイツに会えばシリウスの罪を晴らすことができるかもしれないだろ?」
確かにシリウスを操り、孤児院を破壊させたのはあの一つ目・・・ダークマター族で、アルタイルの左目を潰したのもダークマター族だ・・・何か関連もあるかもしれない。だが・・・
「けど危険だ、リスクが高すぎる!」
「わかってるから言ってんだって・・・俺は危険やリスクを恐れて何もしないヤツにはなりたくない。それともなんだ、アイツのことが怖いのか?だとしたら安心しろ、俺が守ってやるからさ」
「・・・・・・!」
ちょっとだが、あの頃を思い出した。あの日・・・アルタイルが「守ってやるよ」と言ってくれた日を・・・あの時は、いつの間にかベッドで寝込んでたんだっけ・・・?ベガはあの日、デネブに言われた・・・「アルタイルを守ってあげてね」と。そしてベガも「絶対に守ってあげるから、任せて!!」と、デネブに言い返した。
「うん・・・わかった、じゃあ僕もアルタイルを守るよ。持ちつ持たれつだね」
「おう!そんときゃ任せたぜ!」
アルタイルは拳を挙げる。記憶を失った今でもあの約束を守ってくれているような気がした。
「・・・んー、ということは別れることになるのかな?」
マルクがシリウスとの言い合いを止め、再び切り出す。シリウスは偽りから逃げ、アルタイルは真実を追う・・・目的が正反対ならば、行く手も正反対なはずだ。
「そういうことになるな・・・」
アルタイルがハッキリと言う・・・そこまでハッキリ言われたら急に寂しくなってくる。
「ベガ、人生に出会いと別れはつきものだ。そうしんみりすんなって」
シリウスがニカッと笑う。
「でも・・・・・・」
「俺たちが生きている限り、一生のお別れなんてことはねぇよ・・・またいつか会えるって!」
あーだこーだ言っていても仕方がないので、ベガはそういうことにして別れを受け入れた。



そうして、魔法使いの双子と、星の戦士の二人は別れたのである。
しかし、運命は再び重なり、両者は再びその顔を合わせることになる。



アルタイルと・・・マルクの2人のみが・・・・・・。




Fin…
両者のこの後は本編でいずれ明らかになると思うので、アルタイル達の話はここまで・・・。
・・・ん、あれ?
何かもう書くこと全部書いちゃったかもしれない・・・(汗)
まさか・・・「無翼の天使」に始まった「希望の翼」も、終わった・・・?
うん、終わりました・・・・・・ね。なんということでしょう・・・・・・これは予想外(ゑ
じ・・・次回はあとがきです(汗)
あとがき終わったら何しよう・・・それはあとがきで発表するとします。
アッサリ終わってしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _;)m



カストル「日記書けやゴルァァァ!?」
Wander「あれ久しぶりw しばらく見なかったけど今までどうしてた?」
カ「空気してたぜコンチキショウ・・・」
アーク「俺もだ」
シャウラ「俺もな」
シエナ「あたしもね・・・」
W「そいつは失礼致しやしたw」
皆「笑うな!!(怒)」




うん、届きました♪
中身を見たら目から汗が出そうになりましたよww
まさにすべてが詰まった本でした。感動した!


最近のニュースがオリンピックのせいでまともな報道が無い・・・昼の報道フロアのオリンピック三昧のニュースに声を出してガチでキレた俺がいる事実w
もう今年のオリンピックは終わったの!いつまでも同じような回想流して同じような解説言って同じような事言わないでもらいたい!!
まぁそのおかげかマジで新聞を読み始めたのだがw