「希望の翼」 ♯切歯扼腕スル

                       行間
"それ"はゆっくりと鼓動していた・・・・・・。
大地の息吹を、天空の輝きを・・・すべてを感じ、ゆっくりと目覚めを待っている。
木々が唸る。風が走る。雲が躍る。まるで自然のすべてがそれを待っているかのように・・・・・・。
生命力に満ちた"それ"は誰にも知られることもなく、刻々と迫る"その時"を待っている。
ただひたすらに、"その時"を待っている。
その『小さい巨人』は、やがて来る"その時"を、ゆっくり待っている・・・・・・。



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ここは第六島・・・かつてここではダークマター族とプレアデス星団が激しい戦いを繰り広げていた。それは、つい昨夜の出来事・・・・・・。
「やっぱり、ここが爆心地か・・・」
神殿で聞こえた大きい爆発音・・・アンタレスはどこで爆発が起きたのかが気になっていたが、辺りの様子を見る限り、ここを中心に爆風が吹いた形跡がある。地面が掘られていないため、"爆発による爆風"というより"爆風並の衝撃波"と言った方が正しそうだ。
ベガやアークと別れた後ここで戦いの形跡を探し、何があったのかを調べ始めたが大した形跡は見られなかった。
「無駄足・・・ってやつか・・・・・・?」
アンタレスは顔を上げる。昨日の午後二時から始まり、昨夜、日付の変更と共に完全に戦いは終結した。星の戦士の誰もが抵抗することのできなかった圧倒的な実力差を見せつけたにも関わらず、逃げたのは向こう側・・・勝ち逃げ・・・・・・。アンタレスは自然と体中に思いっきり力を込める。
「・・・・・・っ!!」
怒りでも、憎しみでもないこの感情は一体なんだ?涙も声も出ないこの気持ちは一体何なんだ!?
プライドを傷つけられ、人生のすべてを馬鹿にされ・・・無念、痛恨、無力感、業腹、屈辱的・・・悔しい・・・・・・。
「ここは、一番被害が大きいだろうな・・・なんせ戦場のど真ん中だったわけだし・・・・・・」
自分ではない誰かの声が聞こえてきた。アンタレスは静かに声が聞こえた方を向く。
「・・・何しに来やがったマーズ?」
「こんな時でも挑発的だなオイ?・・・何、プレアデス星団を捜しに来たんだよ。」
声の主は『星の勇者十二隊』のマーズ。職業上では、アンタレスの上司なのだが、アンタレスとマーズは昔からの仲で、同い年だ。しかし、お互いが実力を競い合っている・・・・・・つまりは仲が悪い。まぁマーズの方が実力は上なのだが・・・。
「団員を捜しに・・・神殿に戻ってきてねぇのか?」
「ああ、誰一人として神殿に戻って来ちゃいねぇ・・・」
天界に残っているプレアデス星団員は、アンタレスしかいないことを、天界にいる者は誰も知らない。当然ソルでさえも・・・だ。
「とにかく、お前は神殿に戻ってろ。これは上司としての命令だ。」
「・・・ちっ、情報くらいはちゃんと教えろよ?」
「わーってるよ・・・ほれ、さっさと行け」
マーズはシッシ、と犬を追い払うかのような仕草でアンタレスを遠ざけた。当然、そんなことをやられたアンタレスの気分はたまったもんじゃない。
「てめぇ、後で覚えてやがれ・・・・・・!!」
ベタな捨て台詞を残し、アンタレスは翼を広げて神殿に戻っていった。




・・・続く!!
行間でよくわからないフラグが立ちましたが、これは「USDXな物語」に影響しますw
一応あれが何者なのかのヒントを残しましたので、まぁ考えてみてください。特に行間の最後の一行に注目ですお((



八日間連休八日目
今日(ry
結局、終始家で(ry でしたw
けど、
明日は終業式なんだなこれが!!

まぁ、野球の試合見に行かなきゃいけないんですけどね・・・(´