マルクとシリウスの物語「一人の魔法使いは決意する。」

「・・・・。」マルクは思う。自分はなんて弱かったんだと・・・。全てカービィとグーイに任せっぱなし。自分にできることはただ見ていることだけ。本当は一緒に戦いたかった。カービィの隣で戦いたかった。でも・・・弟さえ助けることのできない自分を、マルクはとても憎かった。「シリウス・・・。今、君は、どんな顔をしているんだ・・・?」ある日の夜中、マルクの独り言である。「ごめんよ、シリウス・・・。僕は君を守れなかった。」プププランドに一つ、ポツンと家が建っている。そう、この家こそが「星のカービィ」の家だ。一目見るとドーム型だが、実は屋根裏があった。その屋根裏は狭いが、二人ぐらいは生活できそうなつくりだ。窓があり、布団もある。マルクはそこで寝させてもらっていた。カービィはリビングの窓際に堂々とベットを置いている。グーイは暗闇(狭いところ)が好きなので、地下室で寝る。ここはやっぱりダークマター族だ。マルクの寝室の窓から月の光が差し込む。暗くはない。明るくもない。マルクはこの微妙な明るさが好きだった。落ち着いて考え事ができるから・・・。月の明かりがマルクを照らす。マルクの心は少しずつ強くなっていった。夜も明けてきた。そして、マルクは決意する・・・必ず強くなって、カービィと一緒に戦うんだと・・・。つづく